私たちは日々、仕事に向かう「ON」の顔と、リラックスした「OFF」の顔を自然に使い分けています。
メイクもまた、その時々の自分を映し出すスイッチのようなもの。
TPOや気分に合わせて切り替えることで、表情も気持ちも柔らかく整います。
ここでは、トレンドを取り入れた“ON/OFFメイク”の具体的なポイントを紹介します。

目次
ONメイク:信頼感と清潔感をまとう
ベースメイク
今季のトレンドは“水ツヤ肌”。
ツヤを仕込みつつテカリを抑え、健康的で上品な印象を演出します。
下地を全体にのばし、ファンデーションは薄く、頬や額の中心に軽く重ねてフェイスラインは素肌を透かせる仕上がりに。
小さなシミやくすみはコンシーラーで自然にカバーし、肌全体のトーンを均一に整えると、ONの清潔感がさらに引き立ちます。
眉
ナチュラルブラウンで眉頭をぼかし、眉尻はやや下げて柔らかさをプラス。
透明マスカラで毛流れを整えると、清潔感だけでなく知的さも生まれます。
眉の形や太さで印象が大きく変わるため、ONメイクでは顔のバランスに合った眉を意識することが大切です。
アイメイク
ベージュやモーヴブラウンでまぶたに陰影を作り、アイラインはダークブラウンで細く締めます。
まつ毛は根元からセパレートし、自然な立体感を演出。
派手すぎず、目元に優しさと存在感を両立させることがポイントです。
チーク・リップ
アプリコットピンクやローズベージュのチークを頬骨の高い位置にふんわりのせ、リップはセミマットで仕上げます。
上品さを保つことで、ONモードの信頼感が自然に伝わります。

OFFメイク:力を抜いて、肌も心も軽やかに
ベースメイク
色つき下地やクッションタイプで自然なツヤを出し、頬や鼻先にハイライトを軽くのせます。
厚みを出さずに仕上げることで、肌本来の透明感や呼吸を感じることができます。
OFFメイクでは、肌を休ませつつも血色感やツヤを意識するのがポイントです。
2眉
パウダーだけでふんわり描き、毛流れを生かすと柔らかい印象に。
眉マスカラはあえて使わず、自然な抜け感を出すのがおすすめです。
3. アイメイク
淡いベージュピンクやサンドカラーをまぶたに軽くのせ、マスカラはブラウン系でほんのり整えるか、マスカラレスにしても自然な抜け感が出ます。
目元に濃淡を出しすぎず、素肌の透明感を生かしましょう。

4. チーク・リップ
クリームチークを指でポンポンとのせ、内側からにじむ血色感を演出。
リップはティントやバームでうるおいを与え、軽やかで柔らかい印象に。
ゆらぎメイク:ONとOFFのあいだを楽しむ
リモートワークやカフェなど、ONとOFFが交わるシーンでは“ゆらぎメイク”が便利です。
ONの清潔感をベースに、OFFの柔らかさをほんの少しプラスするだけで、抜け感と品を両立できます。
たとえば、ベースはツヤ下地+軽めファンデで自然な光をキープ。
眉やチークで控えめに血色を加え、リップも透け発色の色を選ぶだけで、昼はフレッシュ、夜は落ち着いた印象に。
ゆらぎメイクの魅力は、少ないアイテムでも印象を調整でき、ONでもOFFでも浮かずに自然に馴染むこと。
日常の表情に遊び心や柔らかさを加えつつ、自分らしさを簡単に演出できます。

終わりに
ON/OFF切り替えメイクの本質は、外見を変えることではなく、日々の気分や状況に応じて心のモードを整えることにあります。
朝のベースメイクで気持ちを引き締め、夜やオフの日には軽やかさやツヤで自分を整える――そんな小さな工夫の積み重ねが、日常の表情や印象に自然な安定感をもたらします。
ONメイクのきちんと感やOFFメイクの抜け感、そしてゆらぎメイクの柔らかさは、どれも自分らしさを引き出すための手段です。
メイクは誰かに見せるためではなく、自分が心地よく過ごすためのツール。
日々のシーンに合わせて少しずつ調整することで、表情も気持ちも自然に整い、より快適に過ごせる毎日をつくることができます。



